私はもともとバリバリのキャリアウーマンになりたいと思っていました。そのため仕事第一優先で頑張ってきた甲斐もあり、ありがたいことに社会人3年目の秋から人事部の一課長に就任しました。就任当初は頑張ろうという気持ちも大きく、どれも初めてのことで楽しかったです。
悩み始めたのは社会人4年目でした。キャリアウーマンを目指していた自分から、結婚して家庭を持ち子供もほしい、そろそろ考えないと…とプライベートにも重きをおきたい自分へ変化していました。会社からは頑張りを評価していただき、もっと上を目指してほしいという期待に応えたい自分と、このままで良いのかと悩む自分がいました。また課長職2年目になると、思い描いている仕事の理想像と、現実にできていることにとてもギャップを感じ、楽しかった仕事が辛く感じていました。
そんな時期のクリスマスに、上司にクリスマスプレゼントとしていただいたのがこの本です。
私にとって大切な本の中の一冊です。
NYタイムズではこの本のことを「旧約聖書の詩編のように、薄くて重い」と伝えています。
確かに読めば読むほど深く考えさせられる本だなと思います。
この本で私が仕事でもプライベートでも参考にしていることは主に3つです。
今までの人生で後悔していることはありますか?私はたくさんあります。
その中で一番後悔していることはなんですか?私はすぐに出てきませんでした。
でも、この本を読んだあと振り返ってみると、確かに一番後悔していることはそれかもと思いました。
それは、目の前の人が苦しんでいるのに、その時に手を差し伸べることができなかったことです。
もっと声をかければ良かったな、周りの目を気にせずもっと仲良くすれば良かったな、などは今でも鮮明に思い出せます。
後悔は消せないですが、これから後悔することを減らすことはできると思います。この本を読むたびに後悔していることを思い出し、同じ後悔をしないように心がけています。
私も含め、誰もが自分を優先してしまいがちです。
余裕がある時は他の人が求めていることを優先できるけど、余裕がない時は自分が求めていることを優先させてしまうという人は多いと思います。
それは、こうした方がいいんだろうな、と分かっていてもです。
普段意識していても、ふとした時に自分を優先してしまっていることもあります。
自分のことを振り返っても、やはり自分を優先させてしまっていることが多いなと感じ、常に相手にとっての「やさしいひと」になるのは難しいと思いました。
それでも、「やさしいひと」になりたいなと思いました。
それは、「やさしいひと」になっているときは、人の役に立ったとき、人に喜んでもらったときだからです。
人の役に立ち、喜んでもらえると嬉しいし、楽しいからです。
何かを選択するとき、相手の役に立つことか?を基準に考えるようになりました。
何かを始める際、不安や自信のなさから、十分に成功してから・・・と考えたことがある方も多いのではと思います。
前期が終わったら、学位をとってから、仕事で成功したら、家を買えるようになってから…
そうしたら本腰をいれよう。
ただ、すべての目標が達成されることはありません。
なぜなら、成功の条件は常に新しくなり、次々と目標が生まれ、永遠に終わらないためです。
この本では、どうすれば心を開いて、もっとも愛情があり、寛容で、何も恐れない自分を引き出せるのか、その答えをみつけ追い求めてくださいと伝えています。
人生の成功はもちろん素晴らしいことですが、テストで100点をとるということよりも、人としての100点を目指しなさいということなのかなと、私なりに解釈しています。
人としての100点には正解はないですが、それぞれ個性があり、それを輝かせることで目指すことができるのではと思います。
あなたの人生で、いちばんに温かい気持ちで、もっとも好ましいひととして覚えているのはだれですか?
あなたに対してだれよりもやさしかったひとでしょう、きっと。
この本は、読んだときの気分などで気になるところや解釈が変わります。
その中でも、この言葉は、
・私が思い浮かべる方のような人に自分もなりたい
・私も誰かに思い浮かんでもらえたら嬉しい
といつも思います。
そうなることは難しいことですが、今は人生の目標のひとつになっています。
もちろん皆さんに読んでいただきたい一冊ですが、
・本を読むのが苦手な方
・ちょっと疲れたなと感じる方
には特におすすめです。
この本のキャッチコピーは「15分で読めるけど、一生あなたの心に残る本」です。
その通り、本が苦手な私でもとても読みやすい本です。
また、短い中にもとても考えさせられることがあり、「やさしいひと」になりたいと思える本でもあります。
私は、ちょっと疲れたな、目標がないなと思ったときに読んでいます!
本はほとんど読んでいませんでした。
本を読んだ方がいいというのは何となくわかっていましたが、
・セミナーで講師からリアルな話を聞く方が楽しい
・誰かと意見を交わす方が面白い
と思っており、一人で黙々と読む本には苦手意識がありました。
年間5~10冊程度読むようになりました。
が、今でも本を読むことは苦手です。(笑)
社会人になり、
・仕事で必要な知識を身に着けたい
・もっとスキルアップしたい
と思うことが増え、就職した会社も積極的におすすめの本を教えてくださる環境だったため、
興味を持ったものから読んでみるようになりました。
苦手なことには変わりないので、まずは読みやすい本、そしてもっと知りたくなったらもう少し別の本を読んでみるというふうにしています。
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