社会人として必要なお金のことが学べます
あなたの一冊
本当の自由を手に入れる お金の大学
この本を紹介してくれたのは
松山大学 経営学部経営学科
2020年卒
永田 千央 さん
職業:自動車販売 営業

本に出会った経緯

私は大学を卒業し、会社に勤めお給料を頂くようになり、本当の意味での独り立ちをしてお金に対する価値観がグッと変わりました。これはきっと私だけではなく皆さんが感じられることだと思います。

大学生までの間はアルバイトで得たお給料を、ただ日々の生活費や携帯代等々に使うために、とお金の事を考えていましたが、それだけでもきっとお金の使い方等みなさんしっかり考えて使っていたと思います。
しかし社会人になって、嬉しいお給料も、様々な税金や家賃、水道光熱費、奨学金の返済(これは奨学金の貸与を受けていた人だけですが)、車を購入すればそのローンや保険など、本当に様々なお金の考え事が増えると思います。

そんな時に出会ったのがこの「お金の大学」でした。なんとなくでお金のことを考えるのではなく、いったい自分はどれだけのお金を得て、何に、どれだけのお金が何のために出て行っているのか、そんなことを考え出すきっかけにと友人が教えてくれた一冊です。

その本から学んだこと、考え方の変化

この本では主にお金の5つの力、「稼ぐ」 「増やす」 「守る」 「使う」 「貯める」 をわかりやすく解説してくれています。
読んでいただくとどの項目にも学びはありますが、特に私は新社会人にとって「守る」 「貯める」に大きな学びがあるのではないかと考えます。

新卒で入社した会社でいきなり募集要項よりも多く「稼ぐ」や、まだ収入も生活も安定していない状況で「増やす」等は難しいと思います。
しかしお給料をいただきだしてそのお金を「守る」や「貯める」はまず実践しやすいと思います。ただ、闇雲に守る、貯めるだけでは日々の生活で貯めるために「使う」ができずストレスを抱えたり、「守る」ために必要な保険に加入しなくて何かが起きた時に自分自身を守れなかった、なんてことにも。そうならないためにも賢くお金を守る、貯めるをするための知識を「お金の大学」では学ぶことができます。(いったいどうやって?は是非ともこの本を読んでいただいて知っていただきたいです。)

私は入社してから当分毎月全然貯金が出来ず、自分のお金の動きを振り返って、ここの無駄遣いを減らさなくてはなぁと考えたり、実践してもあまりお金が残らない、どうしてだろう、と感じたりしていました。もっとお金の動きを把握しなくては、と思っていても実際日々の生活は驚くほど忙しくそんな時間もない、考えるのもしんどい、と匙を投げていた時、この本に出会い、「生活の満足度を下げずに支出を減らす力」を実践すると、今まで通りの生活で浮くお金を作ることができました。

印象に残っているシーンや言葉

印象に残っているシーンというわけではないですが、本全体を読んでの印象です。
いくら「本」であっても、すべて鵜呑みにすべきではないと感じました。あまり批判的な意見をするのは好きではないですし、「おススメ」している本でもあるので信じるな!という事ではないのですが、得た知識は実際に自分で考え判断し、確かめて、自分にとってそれが本当に正しいのかを考える必要があるな、と何度も思ったのが印象深いです。

例えば私であれば、日々自動車の販売、そして自動車保険を扱っている身としては本当にそうかなぁと感じる部分があったりしたため、きっとその他の項目でのその業界の方からすればツッコミどころが要所要所あるのだと思います。だからこそネットの情報と同じで、本当にそうなんだろうか、これは信じられるソースなのだろうか、といった疑問は抱え、それを皆さんがこれから送る社会人生活の中で精通した方であったり先輩であったり、様々な方とのお付き合いを通して答え合わせをしていってほしいです。

どんな人にオススメしたいか

現役の大学生、特に就活前、就活中、そして就活を終えて入社前の方です。
入社前に、そして入社してからもお金のことばっかり考えて生活したくない!なんて思われるかもしれませんが、私たちは生活をするためにお金が必要で、そのために皆さん仕事をすると思います。是非とも社会人になる前の大学生の間に、お金のことをこの本を通して考えてみてほしいです。今読んでもピンとこなかったところも、実際に社会に出て働きだすと答え合わせのように感じていただけるのではないかな、と思います。

読書について

読書時間数

・学生時代
0分から15分。週に1回一時間や二時間くらい読むときもあれば全く読まない時も。

・現在
約30分。学生時代とあまり変わってないように見えて読書をする日数が増えました。短い時間でも日々、少しずつ積み重ねで無理のない範囲で。

学生時代の読書に対してのスタンス

自己啓発であったり、周りの雰囲気であったり、ゼミでの活動の為にであったり、読書をしなくてはな、くらいの感覚で結局あまり本を読むことはありませんでした。

現在の読書に対してのスタンス

よく友人にも「積ん読」(買った本を読むことなく積んだままにしている事です)になってるよ、と自虐ぽく話したりしていますが、学生時代に比べ本に興味を持つようになり、買うことも読むことも増えました。それは、学生時代と比べ新しい知識を得たり、見識を深めようと思うと自ら学ぶ姿勢がないと、勝手に学ぶことのできる環境などないからです。
大学生の間であれば嫌でも学びの環境にいますが、社会に出るとそうではありません。今となってはありきたりではありますが、もっと学生時代に本を読んでおけばなぁと思います。(日々の仕事に追われながらではなかなか本をじっくりと読む時間は作れません!)

あなたの一冊
本当の自由を手に入れる お金の大学

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