この本に出会ったのは、今の会社に入社して間もなくのことでした。
当時、一人暮らしから実家に戻った際、増えすぎた荷物で部屋があふれて窮屈になり、片付けの決心をしました。
将来、車中泊で全国一周をしたいという目標があったので物の取捨選択をしていたのですが、本当に必要なものを判断するのがとても難しく苦戦していました。
その時に見つけたのが、紹介している本の著者であるTakeruさんです。
YouTubeで彼を見つけ、ミニマリズムという考えを知りました。
はじめは半信半疑でしたが、今回の本とYouTubeを見ることでミニマリズムという考え方を理解し、自分の中に落とし込むことができました。
まずはじめに、ミニマリストというのは、ただ単に少ない物で生活している人ではないということです。
多くの人が、ミニマリストとは極限まで物を捨て、刑務所のような何もない部屋で暮らしていると想像していると思いますが、それは違います。
ミニマリストというのは、ミニマリズムを実践している人であり、その根底には、自身が本当に大切にしたいものや叶えたい目標に集中するために、それ以外のものを自分の必要最低限にする、という考えがあります。
例えば、服が好きな人は俗に言う1軍の服だけを残し、その代わり料理が苦痛なら調理器具はほとんど買わないということです。
私は、ファッションに興味がなかったので見直してみると、50着ほどある服の中で実際に使用していたのは10数着程でした。現在では、自身に似合う・必要最低限の枚数しか洋服を所持していないので畳む必要もなくなり、以前より服が選びやすくなりました。
次に、ミニマリズムはものを減らすだけではないということです。
最初に述べたように、自分の大切にしたいものや目標に集中するために、空間の整理としてのミニマリズムがあります。しかし、それに加えて時間の整理もミニマリズムの考えとして存在します。
例えば、掃除や料理などは生活する上では避けて通れないことです。しかし、そればかりに時間を取られると自分の時間が減ってしまいます。そこでTakeruさんは、最初に空間の整理を行うことで、時短に投することが可能であると紹介しています。
例えば、部屋のものを減らし床の上に物を置かないようにすれば、ロボット掃除機に代わりに掃除してもらえます。また、皿洗いや洗濯も、食洗器や乾燥機付洗濯機を使用することで空き時間ができ、より自分のやりたいことに集中できます。
このように、ものを減らすことだけがミニマリズムではなく、ミニマリズムをきっかけに、より豊かに生活ができたり、目標や大切にしたいもののために時間を使えるようになるのが本当ミニマリズムであると学ぶことができました。
一番印象を受けたのは、一度読み終わってから読み直した冒頭の部分です。
はじめは、ミニマリズムというのを極限までものを減らし、我慢して生活しているものと勘違いしていました。
しかし、本書を読み進めていくうちにその考えは変わり、ものを減らすことはミニマリズムの第1歩であり、物の量も個人によってことなるため、十人十色のミニマリズムがあると気づきました。
まさに、本書で述べられているように「Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)」であると感じました。
全ての人に、偏見なく一度読んでほしいと思います。
生きていく中で自分の考え方というのは変化していくものだと思いますが、この本にあるミニマリズムという考え方は、必ず多くの人が考え方や生活を見直す機会になると思います。
この本のすべてでなくても、一部を切り取っただけでも自分の考えや生活をよりよくしてくれるものだと断言できます。ここまで言うと、宗教じみたことのように感じるかもしれません。(笑)
しかし、大学生という時間がたくさんある今だからこそ、ミニマリズムという考えに一度触れてみてほしいです。
試験勉強や就活、夢の実現のために、この本やミニマリズムの考えは少しではありますが、力を貸してくれると考えています。
また、より深く知りたい人はYouTubeでも片付け動画やルームツアー、いろんな方の考えなども見れるのでぜひ視聴してみて下さい。
読書時間:10-15分ほどでした。
小説を読むことが多かったですが、生協や書店で面白いと感じるものがあれば、どんなジャンルでも手に取って読むようにしていました。
毎日はできていませんが、月に1-2冊ほどを目安に読書を続けています。
学生時代と特に変化はなく、面白いと思った本は手に取るようにしています。
また、時間があれば、書店をくまなく見て回るようにしています。
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