「あほくさっ」「うそくさっ」って思っている人へ
あなたの一冊
チーズはどこへ消えた?
この本を紹介してくれたのは
松山大学 人文学部英語英米文学科
2019年卒
永吉慶伍 さん
職業:セールスエンジニア

本に出合った経緯

社会人4年目の時、転勤先の支店で紹介をされて出会いました。

当時は、仕事の面でもプライベートの面でも環境が大きく変わった時で、これまでの生き方や仕事のやり方そのままではうまくいかないことが多かった時期です。
今思えば、正直それまでが恐ろしいほど上手くいっており、その反動もあってかなりストレスになっていました。
そんな時に、転勤先の方から「研修で紹介されて面白かった」と言われ、半分いやいやな気持ちで読み始めました。

その本から学んだこと、考え方の変化

「変化は起きること。変化を恐れないこと。変化を楽しむこと」
実際にこの本の中に書かれていたことです。私は一度仕事で上手くいったやり方に自信を持ち、それが最高だと信じていました。しかし、時代や周りが変化すると、それは一気に崩れました。
そんな時にこの本を読んで、自身を見つめ直すきっかけになりました。
表紙の帯にある「可能性は変化の先にある」という言葉を見て、「あほらしっ、うそくさっ」と思っていた自分が情けなかったです。
大切なことは、「常に変化を予測し、小さな変化に気付くこと。変化に気付いたら、その変化を認めて、恐れず適応すること。そしてその適応を楽しむこと」です。
変化が激しい今だからこそ、常に変化の先を見ながら行動しようと思います。

印象に残っているシーンは?

新しいチーズを探しに行くシーンです。
この本の登場人物は、チーズが大好物のネズミと小人の話です。彼らにとってのチーズは宝物で、私たちにおける「家族、恋人、友達、お金、健康、趣味」などです。
チーズが無くなった時、それぞれが違う行動を起こします。そしてそれぞれ違う結果に辿り着きます。
自分の行動パターンに当てはめた時、まさに同じ行動をする登場人物(ホー)がいました。自分に足りていないものをまさに見せつけられたようで、印象に残っています。

どんな人におススメしたいか

ここまでの内容を見て、「あほくさっ、うそくさっ」と思った人、必ず読んでください。さもないと私みたいになります。
自分は変化なんてへっちゃらと思っている人ほど、変化に気付かないものです。当たり前を継続することが、どれだけ難しく、大切かを気付かせてくれるはずです。
全部で94ページのとても薄い本なので、30分で読めます。この本を変化のきっかけにして、新しいチーズをぜひ見つけてください。

読書について

読書時間

◇学生時代
授業やレポートに必要な最低限を読んでいました。それ以外は年に3冊程度読んだか読んでないか…(正直ほとんど読んでない…)

◇現在
職業柄、本を読むこと自体は増えました(参考文献や根拠資料)が、必要な部分を抜粋することが多く、読書という意味では0です。

読書に対してのスタンスは?

学生時代は余程オススメされるか強制されない限り、自分で読むことは無かったです。
あえて言うなら、ビジネス漫画は好きで読んでました。笑(島耕作とか左ききのエレンとか)

今は時間の制約もあり、必要な本を必要な部分だけ読むようになりました。読書として楽しむのではなく、情報収集や資料作成の意味合いで読むことがほとんどです。
そういう意味では純粋に本を楽しめるのはとても羨ましいです。大人になるにつれて時間が自分のものだけではなるので、是非自分の時間を楽しめる時に本を読んでください。

あなたの一冊
チーズはどこへ消えた?

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